SNSの数字がすべて、じゃない。
流行やウケ狙いではなく、信頼で仕事をしている美容師としての本音。
正直に言います。 SNSを見ていると「いいねの数」や「フォロワー数」が技術力や人気の証明みたいに扱われることがあって、 もううんざりしてしまうことがあります。
フォロワーが多くても、実際のところどれだけの人が“来店につながるリアルなフォロワー”なのかなんて分かりません。
稼働していないアカウント、美容師同士のお付き合いフォロー、見てるだけの人もたくさんいます。
でも、数字だけを見て「この人すごい」「このサロン行ってみたい」と判断して、 技術や信頼関係が育つ前に次へ次へと渡り歩く——
そういう“軽さ”に、私はもう付き合いたくない。
うわべの人気より、毎月通ってくれる一人の信頼を
ミーハーな気持ちで流行りやバズってる投稿を追いかけて来店したお客様が、 結局また次の新しい場所へ行ってしまうことって、本当によくあります。
でもそれって、私たちが積み重ねてきた技術や信頼に、最初から目を向けていないということ。
私は、そんなふうに“消費される美容師”にはなりたくない。
名前を知られていなくても、SNSで目立っていなくても、 毎月ちゃんと来てくれて、「扱いやすくなったよ」と報告してくれる、 たった一人のお客様のために本気でやっていたい。
でも、再来してもらえなかったのは私に魅力がなかったという証拠。
だからこそ悔しいとも思うし、もっと技術を磨かないととも思うんです。
この場所は、流行の中心じゃない。でも、ちゃんと信頼が積み重なる場所
私は、豊島区・大塚という街で美容師をしています。
派手さも映えもないけれど、落ち着いた人たちがいて、 一度通い始めたら長く通ってくれる、そんな空気のある場所です。
「有名だから行く」
「バズってたから気になった」
そういう入り口の人は、たぶんうちじゃ満足できないかもしれない。
でも、ちゃんと自分の髪に向き合いたいと思っている人には、深く届くものがある場所だと思っています。
私がやっているのは、“おもしろい投稿”や“キャッチーな映像”で人気を取る仕事じゃない。
目の前のお客様の髪と人生を変えることができる、地味で地道な技術職です。
正直、バズったサロンも有名な美容師さんも私はほぼ知りません。
知っていたからと言って、私の肩書きが変わるわけでもないしお客様の髪の毛が綺麗になる訳でもない。
私が見ているのは常に目の前のお客様だけです。
SNSは“ふるい”として使ってもいいと思ってる
このブログもそうだけど、私が個人で管理しているSNSの発信は“広く見てもらいたい”ためのものじゃありません。
ちゃんと読める人、受け取れる人と出会うためのフィルターです。
合わない人は、これを読んで離れてくれていい。
その代わり、ちゃんと伝わる人にだけ深く届くように、私は本音で発信します。
たとえ数字が伸びなくても、「あの投稿読んで来ました」って来てくれた人は、 信頼関係が築けるし、通い続けてくれる。
それが私のやりたい仕事です。
最後に
技術も、時間も、気持ちも、全部込めて施術している。
だからこそ、その重さをちゃんと受け取れる人にだけ来てほしいと思っています。
SNSでバズっても、薄い関係が増えるだけなら意味がない。
私は、にわかのファンじゃなくて、 一人の本気のお客様にとっての「この人しかいない」と思ってもらえる美容師でいたい。
そして——
これだけ強く言うからには、私も覚悟しています。
「絶対に良くなります」なんて無責任なことは言いません。
だって、絶対なんて、この世にはないから。
でも、来てくれたあなたに対して、 どの美容師よりも本気で向き合う自信なら、あります。
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